【Vol.9】女性ホルモンと心身の関係Q&A PART2 / Writing: Sales Promotion Ayako
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前回に引き続き、女性ホルモンがもたらす心身の関係にフォーカスし、
淀川キリスト教病院産婦人科医の柴田綾子先生に、Q＆A形式でお答えいただきました！
Q５女性ホルモンはコントロールする事が可能ですか？コントロールは、
必要ですか。
→はい、低用量ピルを使って女性ホルモンのバランスを整えたり、ホルモン
補充療法をすることで更年期に減っていく女性ホルモンを補うことができます。
生理や更年期の症状で困っているときは、これらの女性ホルモン剤を使用
してコントロールすることをお勧めします。低用量ピルを使うと、
生理のタイミングをずらして、旅行や大事なイベントに重ならないようにすることも
できます。
生理や更年期の症状で困っていないときは、無理にコントロールする必要は
ありません。
Q６女性ホルモンを活性化する食べ物や、生理中は控えたほうがいい食べ物
の話を聞いたことがありますが、食べ物に効果は期待できるのでしょうか。
→ 生理中に食べてはいけない食べ物はありませんが、生理痛(月経困難症)や
PMS(月経前症候群)はタバコやアルコールで悪化しやすいため、症状がひどいときは控えるの
をお勧めします。生理中は貧血になりやすいので、鉄分 (お肉、大豆、ひじき
など)やビタミンC(野菜、果物)を多く摂ることがお勧めです。
PMSに対しては、カルシウム(乳製品、小魚、小松菜、大豆)やマグネシウム
(ひじき、ほうれん草、玄米など)が症状を和らげる効果が報告されています。
ヨーロッパで普及しているハーブ、チェストツリー(チェストベリー)の成分は
PMSの症状を改善する効果があると言われています。大豆に含まれるイソフラ
ボンは、女性ホルモンと同じような効果があり、更年期症状の改善に効果が
あると言われています。
参考：日本産婦人科学会
女性アスリートのためのコンディショニング p14
Q７女性ホルモンとうまく付き合っていくためには、どんな事に気をつければ
いいでしょうか。
→まずは生理の時期や症状を手帳やアプリで記録し、知ることから始めましょう。
次の生理がくるタイミングが予測できるようになったら、生理の前後には
ストレスがかかるようなイベント等を控えるようにするのがお勧めです。
もし、大事なイベントに生理が重なりそうなときは、ピルを使って生理を
ずらすこともできます。生理の時は、栄養や睡眠をしっかりとって休むように
しましょう。
もし生理痛やPMS、更年期症状が辛いときは産婦人科に相談してください。
漢方やピル、ホルモン剤を使うことで症状を減らし、より快適に過ごせる
ようにお手伝いしてもらえます。
Q８生理と月の満ち欠けがシンクロしており、女性の体に密接に関係している
といった内容の記事を読んだことがありますが、医学的な根拠はあるので
しょうか。
→以前は「月の満ち欠けと生理は関係するのではないか」という研究報告が
ありました。しかし生理管理アプリで集めた最近の大規模データの解析で
は、月の暦と生理周期には大きな関連が無さそうであると報告されていま
す。月の満ち欠けの周期は29.5日、生理の周期は25～38日周期なので、似て
いると感じることはあるかもしれませんね。
参考文献
・Komada Y, Sato M, Ikeda Y, Kami A, Masuda C, Shibata S. The Relationship between the Lunar Phase, Menstrual Cycle Onset and Subjective Sleep Quality among Women of Reproductive Age. Int J Environ Res Public Health. 2021 Mar 21;18(6):3245. doi: 10.3390/ijerph18063245. PMID: 33801068; PMCID: PMC8003924.
淀川キリスト教病院 産婦人科 柴田綾子先生 著述
柴田先生、とても分かりやすくご説明頂きありがとうございました。
女性の心身の健康に、女性ホルモンが大きく関係しているという事が
分かりました。
特に生理の前後で心身に様々な症状が起こりやすいとあるように、
女性ホルモンによる体の変化と日々向き合いながら、過ごしているのだ
と改めて実感しました。
人それぞれ症状が違うことから、まずは自分の生理がどんなタイプなのか
知る事で自分にあった対処方法がみつかるはず！
Hello Happy days, Healthy world!!
ayameは、社会での女性の活躍を応援しています。
かがやけ、わたし。